キエーロ(生ごみ処理機)は家庭から出る生ゴミを減らします。自作のミニキエーロを1年使ってみて、燃えるゴミを出す頻度が【週2回→週1回】になりました。どれくらいの頻度で、どれくらいの量を分解できたのか、1年を振り返りながら導入のポイントをまとめました。
キエーロとは?
キエーロは、太陽光と黒土を活用する生ごみ処理機です。バクテリアと微生物が5日~15日程度で生ごみを分解します。水切り必要ナシ。電気代必要ナシ。気になる虫と臭いは、ポイントを抑えれば大丈夫。比較的導入しやすいコンポストです。
我が家はベランダで使える×お試しサイズの「ミニキエーロ」を自作し使っています。
我が家の使い方
生ゴミは無印良品のホーロー容器(中深型)と、お茶殻専用の瓶入れて、野菜室で保管しています。5日~7日でいっぱいになるので、ベランダに設置したキエーロに投入します。
野菜くずはなるべくこまかく刻んでおき、分解に向かないもの(梅干しの種、とうもろこしの芯など)はキエーロに入れず燃えるゴミで捨てます。キエーロのサイズに合わせて投入するものを調節すると良いです。
キエーロに深さ20センチくらいの穴を掘り、生ゴミを投入。土とよく混ぜ合わせます。泥だんごができるくらいのやわらかさがベスト。べちょっとしていると臭いが強くなり、乾燥していると分解が進みづらくなります。
最後に乾燥した土をかぶせて終わり。日当たりと風通しが良い場所なら5日~15日程度で土に還ります。
まずはお試し!分解しやすい生ゴミ
ゴミ箱に入れると臭いが気になるものに絞ってキエーロを使ってみるのもオススメです(大体、分解が早いので)。
入れたもの | 分解の速さ | 補足 |
---|---|---|
食べ残し | ◎ | ごはん、パンなどの加工食品は分解が早い。 |
賞味期限切れの食品 | ◎ | 菓子・パン・レトルト・ゼリー等、加熱加工されたものほど分解が早い |
ラーメンの残り汁 | ◎ | 豚骨系、油分が多いものほど、分解を促進する。ただ、ミニキエーロではたくさん入らない。 |
果物・皮 | ○ | 熟しすぎたバナナ、果汁の多い果物ほど分解されやすい。臭いが出るので、土は多めに被せると良い |
肉・魚の骨・エビの殻 | ◎ | タレやソースがついたままOK。魚も骨ごと砕けば大丈夫 |
揚げ油 | ◎ | ラーメンの残り汁と同様、分解を促進する。お茶殻と混ぜると効果がすごい |
野菜くず | ◯ | ざく切りにして入れると、比較的早く消える。大きいものほど残る。 |
お茶殻 | ◎ | 分解を促進してくれる。コーヒー、紅茶、なんでもOK |
卵の殻 | ◎ | 分解はされないが、混ぜるうちに乾燥し粉々になり、土にかえる |
キエーロを使う頻度
5日~10日に1回、ミニキエーロを左右に分けて、交互に投入します。月に換算すると5回。週1回15分~20分くらいを土いじりに費やしました。
寒い時期(12月下旬~2月まで)は、投入する量を減らし、分解しやすい加工食品・食べ残しだけを投入。暑い時期は野菜くずなど分解しづらいものも入れるなど、キエーロが分解できる量を調節しています。
無理なく、細く長く……!
続けるコツ
試行錯誤しながら1年経ちました。植物を枯らすインドアな私ですが、放置せず続けられました。
理由はおそらく「家事導線」、「ルーチン化」、「シンプルな動機づけ」にあったのではと思います
コツ①「家事導線」
我が家は二世帯住宅の2階です。キッチンから遠い庭に設置すると途中でやめてしまうと思い、「ベランダに設置できる」が条件でした。
ベランダも2箇所あるのですが、キッチンから近い方に設置。
すぐ捨てられる。ふとしたときに様子を見に行きやすい点がよかったと思います。
コツ②「ルーチン化」
キエーロ用の容器は、最初に決めたものを使い続けました。
たまたまサイズが良かったのもありますが、「容器がいっぱいになったら捨てる」という単純なルーチンを作れたのは、自分の気持ち的にも良かったと思います。
コツ③「シンプルな動機づけ」
そもそもコンポストに興味を持ったのは、芸人さんが「お金持ちの家は、ゴミが少ない」という話をしていたから(笑)。
トイレの蓋も、「トイレの蓋をするとお金が貯まる」というジンクスから始めた私。
「ゴミを減らさなきゃ!」よりも、「ワクワクしながら減らしたい!」というところが出発点です。
キエーロを始めたことでゴミが減り、ゴミ袋を買う頻度が減り、ブログ記事を書くことでアクセスが増え、地域のゴミ削減の取り組みを知ってオンラインサークルに入りました。
キエーロをやめるとき
いろいろな事情で、コンポストを使えなくなったとき、キエーロなら処分も簡単です。
- 本体を分解すれば、プランターとして使える
- 土は堆肥化 or 埋立ごみ(役場に確認し、処分場へ持ち込む ※有料)
もっと手軽な「電気式生ごみ処理機」
「コンポストはハードルが高いな」と感じるなら、オススメは電気式の生ごみ処理機。
森町は購入補助制度がありますし、袋井市もR5年6月中旬から無料貸し出しをスタートします。
キエーロと生ごみ処理機の比較はこちら↓
我が家のミニキエーロこれから
処理量をアップさせるため、プランターのサイズを550→710にサイズアップします。
いつか生活環境が変わり、処分することを考えると、分解してプランターに戻せるミニキエーロがちょうどいいのかも。
ぜひ挑戦してみてください♪
日照時間が長いから、他の地域よりもよく分解すると思うのです。
(畑や庭つきの家庭が多いので、ミニサイズはあまり必要ないのかも?)