「次郎柿ワインと、森の農産物を使ったイベントをやってみたい」
森のハニーさんから声をかけられたのは2020年10月頃だったと思います。
以前から、森町の特産品を活かすワークショップを企画されてきたハニーさん。
さらに規模を拡大し、毎年12月に発売される次郎柿ワインと、それに合うおつまみレシピの開発ワークショップを企画し、森ふくろうも運営に加わりました。
地域おこし、居場所づくりの事例としてまとめてみたいと思います。
楽しみながら町づくり。課題はタイムキープでした
2020年1月の「子育てを安心して楽しめる まちづくりワークショップ」で知り合ったメンバーへ声掛けをし、レシピづくりが始まりました。
森町産のレタス、紅芯大根、治郎柿を使ったメニューを各自で考え、オンラインミーティングで共有。ゲストハウス森と町を貸し切り、実際にレシピを作るワークショップを2回開催しました。
メンバーは公務員、医師、自営業、育休中の先生など、立場も生活リズムもバラバラ。全員の都合があうタイミングは限られています。
限られた時間でコンパクトに話せるよう、プロジェクト管理とメンバーの協力が肝だなと感じました。そこで、Googleの各種ツール(スプレッドシート、ドキュメント、フォーム)とLINEを駆使し、連絡を取り合いました。
メンバーのみなさんがツールに慣れていたことと、温かい協力のおかげでスムーズに進めることができました。
コロナの影響で先が見えない不安
試飲会のギリギリまで悩んだことは、中止の判断基準でした。
森町内の影響は少なかったものの、近隣市では新型コロナウイルスの感染者が増えていました。医療機関が少ない町で開催して良いものか。最終的に開催へ踏み切り、参加者の方々にも満足いただけて、何事もなかったことは幸運だったと思います。

森の農産物でできる!簡単おいしいレシピ
みんなで考えたレシピがこちら。
材料はスーパー、森の市等で購入できて、自宅で簡単に作れるレシピです。
レシピ画像はCanvaを使って作成しました。
便利な時代になりました……(しみじみ)
フードコーディネーターの小杉惠さんから、味付け、アクセントになる材料、色合い、盛り付け等、多角的なアドバイスをいただけたため、かなりブラッシュアップしていただけました。
小杉さんは、ワークピア磐田のはじまりのオフィスで、創業相談の先生を実施されています(予約制)。食に関わる事業を考えられている方は、ぜひオススメです。
こちらから予約ができます→はじまり窓口の使い方-はじまりのオフィス(外部サイト)
協力してくださった森の生産者の方々
森町で活躍されている生産者の方々は、みなさん快く協力してくださりました。
森の市などで見かけたときは、ぜひ手にとってみてください。
良い素材を使うと、いつもの料理がワンランクアップすることを、実践して知りました。
森ふくろうは「紅芯大根のスープ」を担当。
普段ならばコンソメキューブを使うところ、いただきものの黒胡椒入り岩塩(コストコ)と、入鹿ハムさんのベーコンを使うことで、シンプルな味付けで十分おいしいスープができました。
倉嶋農園さんのレタス
百姓人 早川さんの紅芯大根
入鹿ハムさんのベーコンとソーセージ
三倉、髙橋農園さんの卵
三倉、入沢さんのきくらげ
治郎柿太田園さんの治郎柿
「やってみよう」から始まった、町の可能性
1年かけて、森のハニーさんたちの活動をお手伝いしたり、ゆるーく見届けたりしていました。
都会にはない町の魅力は、やってみて楽しむ「人」から生まれると思います。
楽しい事ばかりではなく、うまくいかないこともあるけれど、このイベントをきっかけに知り合った人たちから、町づくりの可能性と面白さを感じました。

楽しいことをやって、気がついたら「困った時に頼れる3人の顔」が浮かぶコミュニティづくり
1年前の町づくりワークショップで学んだこの形を、実践できた気がします。
行政が動くのを待つのではなく、自ら「楽しい」を軸に動いてみる。
そうすることで、とても面白くて、個性的な方々と出会い、協力し合うことができました。
今後も、町の魅力的な方とお会いしながら、企画したり、発信したりできたらと考えています。

森ふくろう、まだまだがんばる!


