初産の場合、里帰り出産を選ぶ方は多いでしょう。ただ、袋井・森町に戻ってきたとき、そもそもどんな支援があるのかわからず悩む方が多いかもしれません。頼れるところはすべて頼りましょう! 袋井市・森町の産後ケアについてまとめました。
産後ケアとは?
産後は母親の心と体、生活リズム、環境が大きく変わります。その負担を軽減し、母も子も、家族も穏やかに過ごせるようにするのが「産後ケア」と呼ばれるものです。
自治体の「産後ケア事業」のほか、助産院・民間による「産後ケアサービス」があり、内容は授乳指導、赤ちゃんケア、メンタルサポートなど、さまざまです。
※この記事では、自治体以外の民間団体が提供するサービスも含めて「産後ケア」とします。
産後ケアが必要なとき
森ふくろうの中の人は、里帰り出産で他県の実家で過ごしたあとに袋井へ戻ってきました。始めての子育てで手探りの日々。今思えば、産後うつだったかも。
産後ケアを受けておくと、「心配なことはこの人に聞こう」と思える人に出会えます。
「母乳だけど、うまく成長できているのかな?」
「つらくてミルクに切り替えたけど、これでいいのかな?」
「些細なことを聞きやすい環境」に身を置くために、産後ケアサービスを活用してみるのはアリだと思います。ハードルを感じるときは、産後ケア・サービスを提供する方(助産師さんや、子育て支援団体の人)と連絡先を交換をしておくと良いでしょう。つながりを持っておくことは、子育てにおいてとても大事です。
困ったときは森ふくろうもお手伝いします。SNSで遠慮なくお声かけくださいね(・v・)
自治体による支援事業
袋井市・森町:産後ケア事業(デイサービス型・宿泊型)
袋井市・森町では、市内外の助産院、医療機関、支援団体を使った有料の産後ケア事業を利用できます。自治体の公費負担があるので、比較的安く利用することができます。
「母親の健康管理」「乳房ケア」「授乳支援」「育児相談」「母親の心身休養」「赤ちゃんの健康管理」「育児支援」などから、お母さんと赤ちゃんに必要なものを担当者と計画したあと、受けることができます。
お住まいの地域によって、選べる施設や内容が若干異なります。各自治体の案内をご確認くださいね。
森町HP:妊娠・出産(ページの中盤に「産後ケア事業」の項目あり)
- 短期入所(ショートステイ):助産院、支援施設、医療機関に宿泊してケアを受けます。
- 通所(デイサービス):自宅から助産院、支援施設、医療機関まで通い、ケアを受けます。1日型と半日型(3時間まで)があります。
- 居宅訪問:自宅に助産師が訪問し、必要な支援・ケアを行います。
袋井市:産前産後ママ安心サポート事業
令和5年から、袋井市のカンガルーのぽっけのファミリー・サポートが運営する一時保育「ショート・マ・パ」の利用券が出産時に配布されます。1回600円の利用券×10回分。袋井市にお住まいの場合のみ利用OKです。
袋井市:親子の絆づくりプログラム(ベビープログラム)
第1子を出産したお母さん向けに、子育てのこと、赤ちゃんとの関わり方について学ぶ講座です。全4回。生後2ヶ月くらいの子と親が集まり、保健士、講師の先生に悩み・心配事を相談できます。
他の赤ちゃんとママに出会うことで、子育ての仕方や違い、自分の子育て観などが見えてきます。森ふくろうの中の人は、息抜きになる貴重な機会で今でも感謝しています。
民間の産後ケア・サポート
助産院や支援団体が提供する産後ケアです。利用料金がかかるものの、臨機応変に対応してもらえる可能性が高いです。すぐの利用に抵抗があるときは、施設のイベントに参加して様子をうかがってみるのもオススメ。子育て支援センターなどで出張セミナーをする団体も。
母乳育児相談
多くの助産院では母乳育児相談を受け付けています。胸が張って痛い、乳腺炎になった、授乳の仕方がわからない……など、気軽に相談できます。「何を相談すればいいのかわからない」ときは、助産院主催のイベントで他のママの体験談を聞いてみると、自分と近い体験から気づきを得られるかも?
助産師とつながるおしゃべり会「Cafe de Midwife」
病院や助産院、訪問活動をしている助産師が、施設の枠を超えてママ達のもっと身近な存在になりたいと集う会「Cafe de Midwife」。お茶しながらきさくにお話できる会です。
毎月第2木曜日に、お茶畑助産院にて開催中。
溝口ファミリークリニック 子育て相談
袋井市の溝口ファミリークリニックで実施されている赤ちゃん向けの支援事業です。
各種内容はウェブサイトよりお問い合わせください。
- 看護師によるスキンケア教室
- 管理栄養士による離乳食教室
- 歯科衛生士による歯磨き教室
食事サポート
産前はつわりで食事が作れない。産後、食事が思うように作れない。そんなときに頼れるのが食事サポートサービスです。キッズライン等、シッターサービスと併用するものもあれば、食事サポート単体のサービスもあります。
ベビーシッター・訪問保育
保育士、幼稚園教諭、保健師などの資格経験を持った方が、子どもの保育サポートをするサービス。個人で提供している方が多い印象です。保育以外の家事・食事サポートを提供する方、障害をもつ子どもも対応OKなど、シッターさんによって特徴があります。
ベビー&キッズシッター ままもこ(家庭訪問保育 訪問保育士)
Ohana〜sitter〜(浜松~袋井・森までOKのベビーシッター)
産後ドゥーラ(シッター・ヘルパー)
産後の母親に寄り添うための各種支援(家事・育児・各種相談など)をしてくれるのが産後ドゥーラ。袋井・森町にはまだありませんが、他市ではベビーシッターや助産師などの資格・経験を持つ方が提供しています。この地域にも広がってほしい……。
子育ての居場所・支援団体
産後、小さな赤ちゃんを連れて行きやすい居場所をまとめました。
いざというときに声をかけられる人や場所、団体を探してみてくださいね。
子育て支援センター(袋井市)
袋井市内にはカンガルーのぽっけ、メロープラザほか、保育園併設型の子育て支援センターが点在しています。市外の方も利用OK。子どもを遊ばせることができるほか、地域にお住まいの支援員さんに相談したり、各種イベントに参加してみたり。普段から通っておくと、いろいろな情報を得ることができますよ。
支援センターごとに特色があるので、袋井市中をめぐってみるのもオススメ。
森町児童館(森町)
森町唯一の支援センター。町外の方も利用OK。午後は小学生の利用が増えるため、平日午前中が狙い目です。年2回、リユース用品の頒布会が開催されます。保健センター内にあり、森町の子育て情報がここに集約されています。
産後ケアの利点まとめ
産後ケアの利点をまとめると、
- お母さんと赤ちゃんの健康を維持しやすくなる
- お母さんが休める時間を作れる
- 専門家のサポートとアドバイスがもらえる
- 赤ちゃんの世話の仕方を学べる
- お母さんのメンタルを維持しやすい
今後、より良い産後ケア事業・サービスが増えてほしいと期待しています(・v・)
子育ての不安が軽くなりますように!