こんにちは、森ふくろうの中の人、まゆこさんです。
前編に続き、静岡県磐田市で重層的支援と多世代交流を目指す「磐田未来会議」の中心人物、近藤俊輔さんにお話を伺います。
地域の担い手であり、二児の父でもある近藤俊輔さん。父親だからこそ抱える葛藤と、どう乗り越えてきたかを語っていただきました。
育休取得の経験、家庭での役割分担、お子さんの“パパイヤ期”をどう乗り越えたのか。
仕事と子育てを両立させるなかで見えてきた「これからの父親像」を、静かに、でも力強く語ってくれました。
夫婦でつくる、心地よい家族のかたち
「父親だから」「母親だから」といった固定的な役割分担を手放し、夫婦で自然に役割を分け合う——そんな家族のあり方を、近藤俊輔さんは実践しています。
二児の父でもある近藤さんは、現在0歳と年長の2人のお子さんを育てながら、地域活動や仕事を両立。とはいえ、バランスが常に完璧に取れているわけではありません。「正直、バランスが崩れかけることもある」と率直に語る近藤さんですが、家族との時間をあらかじめ予定に入れたり、「できるときに、できることをやる」という柔軟な姿勢が、その土台にあります。
育休取得の先駆者として
会社員時代には、まだ男性の育休が一般的でなかった頃に自ら育休を取得。はじめは1ヶ月の短い期間でしたが、その後、社内でも徐々に男性育休が浸透していったといいます。
「子どもがいることが“特別”ではなく、“当たり前”であってほしい」
育児や家事を「手伝う」のではなく「一緒にやる」。その考え方が、多くの人にとってのヒントになるはずです。
「お父さんも悩んでいい」パパ同士のつながりが未来を変える
インタビュー後半では、1人目の子どもが生後6ヶ月の頃、いわゆる“パパイヤ期”に直面した体験も語ってくれました。赤ちゃんに拒まれ、自分では何もできず、ただパートナーを支えるしかなかったあの頃。葛藤や寂しさを感じつつも、「ママをあやす」という発想で家庭を支えたと笑います。
「当時は話せる相手もいなかった。だからこそ、今後は“パパ同士がつながれる場所”をつくりたい」
そんな思いから、今後は「パパトーク」イベントも構想中とのこと。
近藤さんの言葉からは、家庭と地域、個人と社会がゆるやかにつながる未来への希望がにじみ出ています。
性別や役割にとらわれず、自分らしく家族と向き合う父親像——そのヒントが詰まった30分でした。
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