こんにちは。森ふくろうの中の人、まゆこさんです。
先日、ずっとやりたかったポッドキャストをはじめました。
番組のタイトルは、森ふくろうの『スキマ時間に種をまくラジオ』。
配信でお話した、この番組をなぜ始めたのか、どんな思いを込めているのかをコラムでまとめてみたいと思います。
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時間がない。でも、何かを始めたい。
子育て、仕事、家事……気がつけば一日が終わっている。
そんな日々を送る中で、もどかしく思いませんか？
地域の面白そうなイベントや勉強会、マルシェなど、「行きたい」と思う場面はたくさんあるのに、スケジュールが合わなかったり、家族との調整が必要だったりして、思うように動けない……。そもそも、自由に動ける時間が少ない。
でも、家族との時間、子どもに向き合う時間も大事にしたい。
仕事だって大事にしたい。
これは、子どもがいるからというよりも、「時間に余白がないすべての人」に共通する問題なんじゃないかなって思うんです。
フルタイムで働く人、介護をしている人、持病を抱える人。
置かれた状況によって、使える時間は違います。
情報過多な時代。いろいろな選択肢があるからこそ、すべて選択できないことに、もどかしさを感じているような気がするのです。
時間がないのは、社会の仕組みのせい？
番組で紹介した書籍、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」（amazonの詳細ページ）を読むと、この多忙感についてヒントをもらえます。
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
私は、この本から「全身全霊」をやめて、どの文脈においても「半身」を意識し、余白をつくっておくことで、読書を含む余暇を楽しむ余裕ができると読み解きました。
しかし、半身であろうとしても、私の9割近くは、何らかの文脈において役割を果たさなければいけないと思ってしまうんですよね。
その“スキマ”に何ができる？
それでも、自分にできることを、小さくても始めてみたい。
そんな気持ちから、「スキマ時間に種をまくラジオ」は生まれました。
時間を確保してセミナーに行ったり、勉強会に参加したりしなくても、ちょうどいい距離感で聴けるのが音声コンテンツの魅力です。
今すぐは動けなくても、発信していれば何らかのきっかけが生まれるはず。
普段どおり生活していたら交わらないかもしれない人たちと、時間を超えて交流できるのが、ポッドキャストを含むデジタルコンテンツの強み。これを生かして、地域との関係性を深めたい！
インタビューがしたい。声を届けたい。
この番組でやってみたいことは、地域で活動している人たちへのインタビューです。
「森ふくろう」というローカルメディアを通じて、これまでたくさんの人、こと、ものと出会ってきました。
でも、まだお話を聞けていない人がたくさんいます。移住して10年たった今でも、知らなかったことに驚く場面があるのです。
それぞれの活動に込められた思いや、日々の工夫、葛藤……が、この地域の魅力そのもの。それらを発信していったら、何か新しいきっかけになるんじゃないかと思っています。
誰かがやるのを待つより、ちょっとでも動いてみる
森ふくろうを始める前、「いつか、誰かがやってくれるだろう」と思っていました。運用して5年、まだ、同じようなメディアに出会ったことがありません。
（……と、書いていて、他にもメディアがあったことを思い出しました！ただ、もう更新が止まってしまったようです。）
気になったら、小さく始めてみる。途中で止まってしまっても、それはひとつの通過点。たとえば、誰かと雑談したり、イベントを企画したり、子どもと遊ぶことだっていい。
大事なのは、続けていく中で生まれる“関係性”なんだと思います。
そういう関係性が、この地域で生きるために大切な、いざというとき「助けて」が言える土壌になるのではないでしょうか。
あなたのスキマ時間にも、何かの種が落ちるかもしれない
「スキマ時間に種をまくラジオ」は、そんな風に、小さなきっかけになれたらいいなと思ってつくっています。
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