先日、お義母さんが「いも汁」を作ってくれました。
東北の「芋煮」ではなくて、「いも汁」。移住して初めて知った郷土料理です。サバやしいたけ等で出汁をとった味噌汁と、すってトロトロにした自然薯に、卵、醤油を混ぜ合わせた汁を、青ネギと一緒にご飯にかけて食べます。この時期に、家族や友人といも汁を囲んで食べるのが定番だそうで、ちょうど同じ日に、ご近所でも「いも汁」会をしていたそうです。
家族や親族で集まるときによく食べられていた「いも汁」
県内でとろろ専門のお店をよく見かけます。ネットで調べてみると、掛川周辺の地域で、いも汁を食べる風習があったという情報をみつけました。袋井や森町でもその風習はあるようで、昔はよく作ったけれど、今では作らないというお家も多いようです。「おじいちゃんがよく作ってくれた」と言う話も聞きました。
いも汁の作り方
- 鯖を骨ごとお湯に入れ、出汁をとる
- 出汁をとった鯖を鍋から取り出し、骨を丁寧に抜きとる
- 鯖を細かくすり潰す
- 出汁とすりつぶした鯖をあわせ、味噌をとく
- 大きなすり鉢で自然薯をする
- すった自然薯に、卵、醤油をかけて混ぜる
- 6のとろろに、4の汁を少しずつ入れ、混ぜ合わせる
- お茶碗にご飯を盛り、刻んだ小ねぎをまぶし、7のとろろ出汁をかける
地域によって、鯖が椎茸になったり、作り方が多少異なるようです。
出来上がりはこんな感じ
どんな味?
鯖の出汁と小ねぎの風味が効いて、とろっとしたねこまんまのような味。卵かけご飯に似た食感。山芋が問題なければ、幼児も食べられそうです(子供は完食)
実はとろろが苦手な私……。夫や家族は、お茶碗5杯くらい食べていました(ご飯は少なめにして、芋汁をメインに飲むらしいです)。
いも汁が食べられるお店
家庭の味を食べてみたい方は、掛川にお店があるようです。とろろ専門のお店は、県外ですと見かけない気がします。(私はこちらにきて初めて見かけました)。地元の味、食べてみてはいかがでしょうか。
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