2025年5月、袋井市に新しいコワーキングスペース「BIRDS(バーズ)」がオープンしました!
袋井市と静岡理工科大学、商工団体、金融機関の産学官金で構成する「ふくろい産業イノベーション推進協議会」によって運営されていて、学生も利用できるところが特徴です。
森ふくろうも早速会員になり、利用しています!
この記事では、どのような使い方ができるのか、実際の利用シーンを交えながらご紹介します。
コワーキングスペースってどんな場所?

コワーキングスペースとは、起業を目指す個人事業主、フリーランス、副業ワーカーだけでなく、この地域で新事業を始めたい人、起業家を支援したい人など「起業」「イノベーション」といったテーマに関連のある人が利用する施設です。
事務所とカフェの間のような空間で、居合わせた人との交流がある点も、コワーキングスペースの大きな特徴です。
袋井市で新たに誕生した「BIRDS(バーズ)」も、まさにそうした出会いとチャレンジを後押しする空間として開設されました。
BIRDSのコンセプト
BIRDSは、袋井市と静岡理工科大学、商工団体、金融機関などが連携する「ふくろい産業イノベーション推進協議会」が運営する、地域ぐるみの産業振興プロジェクトです。
まさに、地域全体で「挑戦する人」を応援するための共創空間。
オープニングイベントでは、袋井市と近隣市町で活躍する事業者、キーマンが集結しており、ここに来れば事業の困りごとはおおよそ相談できそうだと感じました!
市が掲げる将来像「起業といえば、袋井」
オープニングイベントでも語られた「起業といえば、袋井」。今後もこのコンセプトを掲げ、創業塾や助成制度、専門家の伴走支援など、個人や小規模事業者にとってスタートを切りやすい土壌を整えていくそうです。
ここ数年、Startup Weekend 袋井の開催や、袋井創業支援事業の盛り上がり、袋井市ビジネスプランコンテスト「FUKUROI BIZCON-CROWN」の開催など、「起業」に力をいれる袋井市。今後ますます、産学官金による横連携が強くなりそうで楽しみですね!
参考:
「コワーキングスペース BIRDS」の特徴

月額制・会員登録が必要
BIRDSは月額制です。ドロップイン利用はできないのでご注意を。
利用前には施設見学と説明があり、会員登録すると入室用のカードキーを発行してもらえます。
料金プラン
費用(個人) | 3,000円/月 |
会員費用(法人)※1 | 8,000円/月 |
会員費用(学生)※2 | 無料(初回登録時のみ1,100円) |
学生は無料とのこと(羨ましい)。この地域で学生起業が活発になるかもしれませんね!

個室は会議室のみ。利用は500円/1時間、予約制だそうです。オンライン会議や通話は工夫が必要ですね。有料イベントで利用する場合は2,000円とのこと。
運営時間
運営時間 | 9時00分から21時00分まで (スタッフ常駐時間:9時00分~17時00分※土・日・祝日・年末年始を除く) |
休館日 | 年末年始 |
アクセス | 最寄駅:袋井駅袋井駅から北へ車で5分 秋葉バスで7分(永楽町下車) |
設備・レンタル
- 主な設備:Wi-Fi、電源、デスク、複合機、会議室(要予約)
- レンタル可能:モニター(HDMIケーブル有)
施設内の様子
ソファー、オープンスペース、集中スペースに分かれており、どの席も過ごしやすい印象です。
森ふくろうは、集中して作業したいときは集中スペース。ちょっと余裕があるときはオープンスペースを使っています。


どんな人に向いている?BIRDSの活用シーン
コワーキングスペースは施設によってカラーが違うもの。そこに通う人の存在や、管理者の方針が大きく影響する場所だと思っています。
実際に利用してみて感じた印象から、BIRDSの活用シーンを考えてみました!
起業・副業を始めたい人
- 自宅だと集中できない。(オフィスが欲しい)
- 相談できる相手がいない。
- 情報が少ない。
これから起業したい、起業してまだ日が浅い、オフィスがない事業者の拠点になると思います。
事業の困り事がある人
- 専門機関に頼りたいが、どこに行けば良いのかわからない。
- 専門機関に行くほどの悩みではないが、誰かに聞いて欲しい。
BIRDSには平日9:00-17:00の間ならスタッフが常駐しています。困りごとを伝えれば、分かる範囲で相談にのってくれると思います。
地元に根ざした働き方を模索している人
今は時間がないけれど、いつかスキルアップして事業を興したい方は、先輩がたくさんいます。
令和7年度の袋井市創業支援事業はBIRDSが拠点になるようですので、説明会やイベントに参加すれば「いつか」の後押しになります。
実際、企業に勤めながら複業で起業を考える方もBIRDSに訪れている様子です。
地域特性・立地を活かすなら
森ふくろう的に、この地域の特性・立地を踏まえた利用イメージを考えてみました、
地元農畜産物を活かす
- 近隣農家さんとのコラボ商品開発
- 袋井産食材を前面に打ち出したブランド構築
農業関係者とIT人材、地元事業者がつながる場所になれば、新たな6次産業化やアグリテックによる差別化のきっかけになるかも! クラウンメロンだけでなく、高品質な農作物や畜産物がたくさんある袋井市。環境変化に伴い、新しい名産を作ろうとする動きもありますよね。
デジタル導入を推進する
- 業務効率化による人手不足解消
- 情報発信力強化によるお客様との接点拡大
デジタルに強い方もBIRDSに集います。デジタルを学び合い、実践するコミュニティになれば、お互いの事業が高め合える関係が生まれるかも!
ビジコン・スタートアップイベントの拠点に
- 町中で人が多い立地を活かす
- 話し合いがしやすい環境
最近、この地域でもビジコンやスタートアップ関連のピッチイベントがさかんになりつつある印象です。国道1号線、東名高速道路のインターが比較的近く、アクセスしやすい立地から、活動の拠点に適しているのではと思いました!
まとめ|袋井で挑戦したい人を支える「BIRDS」のこれから




写真:filmPresso 啓冬さん
コワーキングスペースって、なんとなくわかりづらい施設だったりしますよね。
BIRDSに来てみると、いろいろな立場の人が集い、それぞれのアイデアやビジネスを持って活動しているんです。森ふくろうも含めて。
公営ゆえの制約はあるかもしれませんが、まず入ってみればきっかけが生まれるかも?
イベント参加や見学であれば、会員登録なしで入ることができるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

森ふくろうにDMをいただければ、BIRDSに確認しますよー!